自分語り#647 「宝石の国」で心が折れた話 (1674文字)

アフタヌーン 2019年7月号 [2019年5月25日発売] [雑誌]

アフタヌーン 2019年7月号 [2019年5月25日発売] [雑誌]

  • 作者: 滝川廉治,陶延リュウ,藤島康介,石黒正数,山口つばさ,沙村広明,木尾士目,市川春子,芝村裕吏,キムラダイスケ,幸村誠,珈琲,高松美咲,北道正幸,吉田丸悠,小西明日翔,草水敏,恵三朗,椎名うみ,真刈信二,DOUBLE-S,清家雪子,青木U平,よしづきくみち,安彦良和,在間十毅,榎本俊二,田中一行,近由子,如月芳規,西本英雄
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/05/25
  • メディア: Kindle版
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 私は現在漫画雑誌は唯一、月刊アフタヌーンだけ毎月読んでいます。ほぼ「市川春子 / 宝石の国」を読むためです。私は現在連載している漫画の中でこの漫画が一番好きです。

宝石の国(1) (アフタヌーンコミックス)

宝石の国(1) (アフタヌーンコミックス)

 

一番好きなので、一番感情移入してしまいます。それだけにこの九ヶ月ちょっと程の宝石の国の話の展開があまりにも辛く、あまりにも感情移入してしまい、ついに今月号で心が折れてしまいました。

「フォスフォフィライトに幸せになって欲しい」ただそれだけを「祈って」耐え続けたこの九ヶ月間、今月号を持って「単行本作業に入るため来月休載、単行本は八月発売」と告知されていました。

「もしかしたら単行本で一区切りつくまでの間にほんのちょっとでも救いがあるのかもしれない」と「祈り」続けてきた私ですが、最後の5ページでついに心が折れてしまいました。「フォスフォフィライトに幸せになって欲しい」、私は救いがない話・バッドエンド(※宝石の国は話の区切りが長いだけで終わっていませんしバッドエンドではありません、現在進行形の気持ちの高低の話です)にこんなにも弱いものなのかと自分に驚きました。

私はエログロ・マンガが大好きで、エログロ・マンガは結構頻繁に壮絶なバッドエンドが入っているのですが、どうやら私はそういうお話を相当分「ユーモア」であるとか「空想話」として楽しんでいるのだと分かりました。「宝石の国」は鉱石の主人公達の超未来(※と予測される)のSFなストーリーでして、現実味は皆無なのですが、もう感情移入し過ぎて、し過ぎて、ここで単行本が一区切りして次の巻に進むのかと思うとあまりにも救いがなく(※幸せになっている鉱石は沢山いるので、私は恐らく「フォスフォフィライトの幸せだけ」を祈っているのでしょう、これはとても勝手な話です)、とにかく耐えて耐えて耐えて一年間読んできましたが、もう限界を越えてしまいました。一度作品と心に距離を置いて読まないとどうかしてしまいそうなので、心に何か変な膜を張ってみたいと思います。

産まれて初めてマンガのキャラクターが幸せにならなくて怒っている人や、ラブコメのキャラが処女じゃなかったからブチ切れてたり、好きなキャラの登場回数が少なくてブチ切れてる人の気持ちが分かりました。マンガにハマるというのはこういうことなのですね。。

おのでらさんの「メメント・推しの死」なんてこれ読んだ当時私「なんて大げさな(笑)」なんて笑ってみてましたけどもう正に今私これ状態です。辛い、辛すぎる。。

宝石の国というマンガが最後の最後まで救い無く終わるなんていう形は全く予想出来ず、というかそういう堅い信頼が市川春子氏にはあるが為に余計に「まだか!?まだ救いはないのか!?神は!?【仏】はいないのか!?」と苦しんでしまいます。

とにもかくにも宝石の国は最新話で一度単行本作業に入り一区切りです。

どうか

誰の為でもなく

僕の為に

どうかお慈悲を

もう

疲れ果てました

 私も、疲れ果てました。このマンガが大好きですが、もうそろそろ死にそうです。。