自分語り#663 っぽい音(1993文字)
今日も誰かが配信し 今日も誰かが眺めている
最近はTwitterのタイムラインを眺めているだけでほぼ毎日誰かが配信しています。地域によっては緊急事態宣言が解除されたり、部分的に緩和されたりしてきているので地域によって状況が違うのかも知れません(いつもの極論ですが、都心が軒並み音楽イベントが自粛され、地方でのみ開催されるという状況に成ったら、「イベントするなら地方だよね」という状況って有り得るのでしょうか、良く分かりません)。
毎日誰かが配信しています。特に此れまでほぼ毎週の様にDJやライブをしていた人は活動の場所が大きく制限された為沢山配信をしています。此れはとても自然な事です。ですが、今までオンライン上でのみ配信されていた野良配信・特殊なオンラインイベントと、これまで日本中の何処かで開催されていたイベントの代替配信がタイムラインに圧縮されるので、何だか寧ろイベントが増えた様にすら錯覚してしまいます。本当は日本中のクラブ・ライブハウスのイベント・スケジュールを一挙に羅列したらタイムライン何か其れでごった返してしまう筈ですので、間違いなく数は減っているのですが、其れでもタイムラインに並んでいると錯覚で増えて見えます。気持ちです。分かっているのに増えて見える御気持ち。
其うすると私みたいに自信の基盤が軟弱な人は「私もちゃんと遣っておいた方が良いのかも」みたいに心の何処かに焦りが生まれてしまいます。配信をした事ないアーティストの為の"配信時代の徹底ノウハウ"とか"今やるべき事"とかもリツイートで回ってきます。私はUSTREAMが流行っている時期に一時期アホみたいに配信していたのですが、最近はめっきりです。其れなのに何でこう同調圧力に弱いんでしょうかね。自粛云々が始まる以前から盛り上がっていたVRの話も含めて「大丈夫かな？大丈夫かな？」と一抹の不安を感じていました。でも、回りを見回してみると同じ様な焦りを感じている方が結構居るみたいです。
そもそも変なのですね。此れは毎週の様にDJやライブをしてきた人が困った末に配信へ移るのが自然なんだと思います。でも、もう四年も五年も新譜を出していない私の様な人間がやるべき順序では無いのだと思います。端的に言うと良いから曲を作れ、と云う事ですが、どうにも心持ちが弱いもので、沢山配信告知を見かけると焦って優先順位を間違えてしまいます。
どちらにせよ今は部屋の施工で作曲が物理的に出来ませんので、良い機会ですからMPCを一通り勉強してみたいと思います。これも何時ものパターンで「勉強」しないと始まらないものですから、端から対して興味が無く、余り身に成らないのだろうなとも思いますが、取り敢えず今は折角遣りたいと思っているのだから遣ってみようと思います。直ぐに何でも始めて直ぐ辞める、良いんだか悪いんだか。
DJ TECHNORCHっぽい曲と言われてそれっぽかった試しがない
タイムラインを眺めていたり、私のタイムラインは若干偏っているので嫁から教えてもらったり、ここ数年は誰かから教えてもらったりするパターンが多いのですが、「この曲、DJ TECHNORCHっぽい」という話が回ってきます。それで、聴いてみると、本人としてはピンと来た試しが無いのですね。「他の人達から見ると、こういう所が"DJ TECHNORCHっぽい"と思える要素なんだ」と関心してしまいます。
極端な例ではRAVE STAB / ORCHESTRAL HITSみたいな音を指して「DJ TECHNORCHっぽ」かったりすると指摘されると「それは九十年代初頭では主流だったんだけどな」と思ったりします。逆の立場に立って、十年後とかにWOBBLE BASSとかを指して「＊＊(自分の名前)っぽい」と指摘されたら「え、これってあの当時は使われすぎて寧ろ一寸飽きが来てたじゃない」と驚くと思います。
でも此れって自分が専門的に愛している分野じゃないと逆の立場では私も良く遣ってしまいます。その話は多分次回。
ディストーションVST、Fabfilter SaturnにVersion2が登場
昨今ではもしかしてiZotope Trashと並んでガバキック作りに一番使われているのではないかと思われるFabfilter Saturnにバージョン2が登場。ディストーションだけのプラグインで２万円近いのはかなり異色ですが、マルチバンド要素が強くなって、同社Volcanoシリーズにあった様なオートメーションが沢山付いたのかな？という印象です。音がどう変わったのかは使ってみないと良く分からない。正直FabfilterのオートメーションはSerum等と比べると非常に使い辛いですが、Saturn 1はバリエーションは弱いですが潰しとして「最高」だと思っていましたので2はとても楽しみです。
